ストレート、水割り、ハイボール？ウイスキーの美味しい飲み方

ウイスキーは、原料や産地、製造方法、樽の種類、ブレンド、熟成年数などによって、味わいや香りはさまざまです。また、同じウイスキーでも飲み方によっても、美味しさは大きく変わります。

そこで、今回はウイスキーの基本の飲み方と美味しい飲み方について紹介します。

ウイスキーの基本の飲み方

ウイスキーには、大きく分けて9種類の飲み方があります。飲み方によって変わるウイスキーの味わいを楽しみましょう。

ストレート（ニート）

ストレート（ニート）は、ウイスキーに何も加えずにそのまま味わう飲み方です。ウイスキーが本来持っている、味わいや香りを楽しむことができます。グラスから立ち上がる香りを楽しみながら、ゆっくり飲むのがポイントです。

ストレートでウイスキーを飲む際には、チェーサー（水）を用意します。ウイスキーとチェーサーを交互に飲むことで、口の中がリフレッシュされ、一口ごとにウイスキーの美味しさを楽しめます。

ハイボール

ハイボールは、ウイスキーをソーダ水（炭酸）で割る飲み方です。背の高いグラスに氷を一杯に入れ、適量のウイスキーとソーダ水を注いでマドラーで混ぜます。ウイスキーとソーダ水の比率は1：3〜4がおすすめです。

炭酸が抜けないように、かき混ぜすぎないようにするのが、美味しいハイボールを作るポイントです。好みでレモンを絞ったり、レモンスライスやカットしたレモンを入れると爽快感が一層増します。

トワイスアップ

トワイスアップは、ウイスキーと常温の水を1：1の割合で混ぜ合わせる飲み方です。ウイスキーの芳香を楽しむのに最も適した飲み方です。

テイスティンググラスやワイングラスなど脚のついているグラスに注いで、静かに揺らして香りを立たせて楽しむのがおすすめです。

オン・ザ・ロックス（ロック）

オン・ザ・ロックスは、口が広く背が低い「ロックグラス」に、氷を入れてウイスキーを注ぐだけのシンプルな飲み方です。グラスに大きめの氷を入れて、ウイスキーを適量注いでマドラーで軽く混ぜたら完成です。

オン・ザ・ロックスは冷たさがポイント。グラスを良く冷やしておきます。冷えていないときには、いったん氷と水を入れ冷やしてから、グラスを一度空にして作りましょう。

ハーフロック

ハーフロックは、オン・ザ・ロックスにウイスキーと同量の水を注ぐ飲み方です。水割りとオン・ザ・ロックスの中間的な飲み方で、ウイスキーの味と香りをマイルドに楽しめます。

グラスに大き目の氷を入れ、ウイスキーを適量注ぎます。マドラーでかき混ぜたら、ウイスキーと同量の水を注ぎ、再びかき混ぜたら完成です。ウイスキーと水をなじませることで、味わいと香りを引き出せます。

水割り

日本では、ハイボールと並んでポピュラーな飲み方が水割りです。自分の好みの濃さに調整できるので、ゆっくりとウイスキーを楽しみたいときにおすすめです。

グラスに氷をいっぱい入れて、ウイスキーを適量注ぎます。マドラーで混ぜてウイスキーを冷やします。溶けて減った分の氷を足してから水を注ぎます。マドラーで軽くかき混ぜたら完成です。ウイスキーと水の分量は、お好みですが1：2〜2.5がおすすめです。

ウイスキーフロート

ウイスキーフロートは、水の上にウイスキーを浮かべるように注ぐ飲み方です。透明な水に浮かぶ琥珀色のウイスキーの見た目が美しく、飲むたびに変化する味わいが楽しめます。

グラスに氷を入れ、7分目ぐらいまで水を注ぎます。マドラーに沿わせて静かにウイスキーを注ぎ入れたら完成です。

ミスト

ミストは、クラッシュドアイス（砕いた氷）を使った飲み方です。ロックグラスの外側が霧（ミスト）のように白くなることから名付けられました。

ロックグラスにクラッシュドアイスをたっぷり入れたら、ウイスキーを適量注ぎます。マドラーでしっかりかき混ぜたら、最後にレモンピールを絞りかけ、グラスの中に落としたら完成です。ミストで楽しむ際には、個性が穏やかなブレンデッドウイスキーがおすすめです。

ホットウイスキー

ホットウイスキーは、ウインナーをお湯で割る飲み方で、寒い日におすすめです。

あらかじめ温めておいた耐熱グラスの1/3〜1/4ほどウイスキーを注ぎます。ウイスキーの倍の量から3倍のお湯を加えて、マドラーでかるく混ぜたら完成です。レモンなどの柑橘系やハーブ、ジャムなどを加えたアレンジも楽しめます。

自分のスタイルでウイスキーを楽しもう

ウイスキーには、ストレートやハイボール、水割り、オン・ザ・ロックス、ホットウイスキーなど9種類の基本の飲み方があります。他にもウイスキーをベースに使ったマンハッタンやニューヨークなどのカクテルもたくさんあり、食前・食後、食事やおつまみと一緒になどさまざまシーンで楽しめます。

それぞれ飲み方によって、ウイスキーの味わいや香りの感じ方は大きく変わります。自分の好みのスタイルを見つけて、ウイスキーを楽しんでください。