COLUMN

コラム

キッチンカーの歴史!いつ頃登場したの?

今やスイーツから多国籍料理、牛肉100%使用した本格ハンバーガーまで堪能できるキッチンカーグルメ。

SNSで見かけたお目当てのキッチンカーを目指し、イベント会場に足を運ぶ方も少なくありません。

そんなキッチンカーの原型が登場したのは、実は江戸時代とも言われています。

そこで今回は、キッチンカーの歴史についてご紹介します。

「現在のようなキッチンカーはいつから登場したの?」「移動式のラーメン屋さんが登場したのはいつごろ?」と疑問を持っている方も、ぜひ参考にしてみてください。

日本の移動販売は江戸時代から!?

車内に調理設備を搭載していない移動販売は、江戸時代の享保(1716年〜1736年)に登場したとされています。

登場から50年経った、天明(1781年〜1789年)以降には、寿司や天ぷら、うなぎや蕎麦などさまざまなお店が、屋台として庶民に親しまれ、これが移動販売の原型となりました。

中には、天秤棒を使って徒歩で飴や金魚を売る人も登場しており、店舗を持たない販売方法がすでに馴染みのあるものとなっています。

リヤカーが登場した大正時代

海外のサイドカーからインスピレーションを受け、日本人の手によって大正時代に登場したリヤカー。

そのため、大正時代(1912〜1926年)はリヤカーを使って焼き芋、豆腐などさまざまなものを販売しており、ラーメンなど調理が必要な料理も登場しています。

チャルメラは人力で移動する移動式のラーメン屋さんが、近くまで来たことを知らせる音楽でした。

また、戦後には店舗を失った飲食店が移動式の屋台で営業を再開し、同時に食料に困っている人々に料理や物資を販売するようになり、移動式の販売に拍車をかけました。

東京オリンピック後にキッチンカーが登場

リヤカーも立派なキッチンカーですが、現在のキッチンカーの形が登場したのは東京オリンピックが開催された昭和39年(1964年)の後です。

戦後から東京オリンピックまでの20年の間では、ロバがお店を引いて営業するパン屋さんや、自転車でアイスや飴、ポン菓子などのお菓子をメインに販売するお店も登場しています。

リヤカーで販売されていたラーメン屋も、この頃から軽トラを改造したキッチンカーとして登場し、地方都市では移動スーパーなども親しまれました。

平成時代にも活躍したキッチンカー

平成初期(1989年〜)にかけては、クレープなどのキッチンカーも一般的になり、お弁当の移動販売も登場。

昭和後期から平成初期にかけて、キッチンカーのグルメは若者からビジネスマンまで一般的に広まった印象です。

また、平成不況と呼ばれる1991年〜2002年にかけては、現在定番となっているホットドッグやケバブ、たこ焼きを販売するキッチンカーが盛んになりました。

さらに、クレープやメロンパンのキッチンカーをフランチャイズ展開する企業も登場し、立派なビジネスモデルとして認められたのも、平成不況の時期です。

コロナによりここ数年で再び需要を増やす

令和2年(2020年)に世界を震撼させたコロナにより、日本でも緊急事態宣言が出され、飲食店には休業要請が出されました。

これまで店舗で運営していた飲食店は、比較的参入しやすいキッチンカーの営業を開始

また、三密を避けたいお客さんのニーズにも応え、住宅街を筆頭に需要を増やしました。

外出を控えなければならない状況下でのキッチンカーのグルメは、家事だけでなく本格的な料理を食べることでの息抜きにもなったことでしょう。

コロナ禍でテイクアウトの文化も馴染んだこともあり、コロナが落ち着いた現在でもお手軽に本格料理を楽しめるキッチンカーは需要を増やしています。

アメリカでは19世紀に原型が登場

日本でリヤカーを使用したキッチンカーの原型が登場したのが、大正時代(1912〜1926年)であるのに対し、アメリカでは南北戦争の放出品の馬車などから、1866年に調理設備のあるワゴンが作られ、これがキッチンカーの起源と言われています。

チャックワゴンと呼ばれる、このワゴンではフライドステーキやパン、シチューやコーヒーなどが販売され、カウボーイたちの旅にも重宝されました。

(参考:Wikipedia|チャックワゴン

昔から今でも変化し続けるキッチンカー

今回は、キッチンカーの歴史についてご紹介しました。

キッチンカーの原型の移動販売として、日本に移動式販売が登場したのは江戸時代であり、今から300年以上も前のことです。

移動販売は、天秤・リヤカー・ロバ・自転車時代とともに販売に使用される乗り物も変化し、需要のある場所も変化しました。

現在でもリヤカーで商いを行うラーメン屋さんも存在しますが、珍しさとレトロな雰囲気によって、リヤカーが使用されていた当時とはまた違う愛され方をしています。

今後も、キッチンカーの供給側と需要の変化から、新たな形へと変化していくかもしれませんね。

カテゴリー

キッチンカーへのリンクのテキスト

こなもんbar IMPACTのキッチンカーを呼びませんか?

キッチンカー出店依頼はこちら
キッチンカーへのリンクのテキスト
こなもんbar IMPACTのキッチンカーを呼びませんか? キッチンカー出店依頼はこちら
TOPへもどる