リキュールの基礎知識|リキュールの定義、種類、特徴、飲み方を紹介

カクテルのベースとして知られるリキュール。リキュールには種類がとてもたくさんあり、特徴や飲み方もバリエーションが豊富です。

本記事では、リキュールの基礎知識として、そもそもリキュールとはどんなお酒なのかやリキュールの原料、種類、飲み方、定番のカクテルなどについて紹介します。

リキュールとは？

リキュールとは、どのようなお酒なのでしょうか。リキュールの定義や原料について解説します。

リキュールの定義

リキュールは、蒸留酒（スピリッツ）に、果物や香草、薬草などの香味成分を移したお酒の総称です。お酒の分類的には混成酒になります。

国によってリキュールの定義には違いがありますが、日本の酒税法では「酒類と糖類その他の物品(酒類を含む。)を原料とした酒類でエキス分が２度以上のものをいう。」となっています。

リキュールの原料となるお酒

リキュールの原料となるお酒には、ブランデーやウイスキー、ジン、ウォッカ、ラムなどが使用されることがありますが、ほとんどが配合する果実や香草の風味が生かせる純度の高いニュートラルスピリッツが使われます。

リキュールの歴史

リキュールを発明したのは、古代ギリシャの医聖ヒポクラテスといわれています。ヒポクラテスは、ワインに香草を溶かし込んで水薬をつくりだしました。これがリキュールの起源とされています。

日本に初めてリキュールが紹介されたのは豊臣秀吉の時代です。当時「利休酒」と呼ばれていたのが、リキュールと推測されています。

リキュールの種類

香味成分の原料から、リキュールの種類は次のように分けられます。

果実系

最近では、さまざまな果実がリキュールに使われています。果実は国や地方によって呼び名が違うため、生産国によってお酒の名が異なります。

薬草・香草系

薬草や香草は、リキュールにとって重要な原料です。果実系のリキュールにも、微量添加されていることが多くあります。

ビーンズ・ナッツ・カーネル

果実の種子や核、コーヒー豆、カカオ豆、バニラなどがあります。

その他

卵黄や蜂蜜、ヨーグルトやクリームのリキュールもあります。

リキュールの飲み方と定番のカクテル

リキュールにはたくさんの種類があり、それぞれ味わいが違いますが、どんな飲み方をしたらいいのでしょうか。

リキュールの飲み方

カクテルのベースとして飲む機会が多いリキュールですが、飲み方にルールはありません。ストレートやオンザロック、水割り、ソーダ割りでも飲めます。自分の好きなリキュールを、自分の好みのスタイルで楽しみましょう。

リキュールベースの定番カクテル

■カンパリソーダ

カンパリソーダは、鮮やかな赤色と苦味が特徴のリキュール「カンパリ」を使ったカクテルです。氷を入れたタンブラーに、カンパリ100mlを注ぎます。ソーダ300mlを加えて軽くまぜます。お好みで適当な大きさにカットしたオレンジを加えたら完成です。

ソーダの代わりにオレンジジュースを加えるとカンパリオレンジです。

■カシスウーロン

カシスは、イチゴやブルーベリーなどのベリー系の果物で、和名では「クロスグリ」と呼ばれます。このカシスを原料としたリキュールもカクテルのベースとして人気です。氷の入ったグラスにクレームドカシスを30ml注いで、ウーロン茶90mlを加えて軽く混ぜます。

ウーロン茶の代わりにオレンジジュースを使えば、カシスオレンジになります。

■ファージーネーブル

ファジーネーブルは、桃のリキュールをオレンジジュースで割ったカクテルです。氷の入ったグラスに、ベースとなる桃のリキュール45mlを注いで、適量のオレンジジュースを加えて軽く混ぜます。

■マンゴヤンオレンジ

「マンゴヤン」は、ラムベースのマンゴーのリキュールです。氷を入れたグラスにマンゴヤンを30ml注いで、オレンジジュース90mlを加えて軽く混ぜ、カットしたオレンジを飾ればマンゴヤンオレンジの完成。さわやかなオレンジの酸味にマンゴーの甘さと風味が加わって、フルーティーでジューシーなカクテルです。

■ライチグレープフルーツ

ライチグレープフルーツは、ライチリキュールをグレープフルーツジュースで割ったカクテルです。氷が入ったグラスにライチリキュール30mlを注ぎ、グレープフルーツジュース90mlを加えて軽く混ぜます。

カクテルでいろいろなリキュールを味わってみよう

リキュールの種類や特徴、飲み方に加えて代表的なカクテルの作り方を紹介しました。今回のカクテルで使用した他にも、たくさんの種類や銘柄のリキュールがあります。

リキュールの飲み方のスタイルにルールはありません。カクテルはもちろん、ストレートやオンザロックなど自分の好みの飲み方で、いろいろなリキュールを楽しんでください。