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ラム酒の基礎知識|ラムの種類や特徴、ラムベースの定番カクテルを紹介

映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」で、海賊たちが飲んでいたのがラム酒です。ラム酒は、カリブ海のバルバドス島で生まれたという説があることから、海賊と言えばラム酒というイメージが出来上がったようです。

さて、今回はそんなラム酒にスポットをあてて、ラム酒の原料や製法、種類、定番のカクテルを紹介します。

ラム酒の基礎知識

ラム酒は、カクテルのベースやスイーツの材料としておなじみのお酒ですが、ラム酒の製法や種類について詳しく知っている方は少ないのではないでしょうか。

ラム酒の原料と製造方法

ラム酒は、サトウキビを原料に作られるスピリッツ(蒸留酒)です。細かくは、サトウキビから砂糖を精製する際に出る副産物の「モラセス」という液体や、サトウキビの搾り汁が原料になります。それらの原料を発酵させて、蒸留し貯蔵熟成して作られます。

サトウキビの搾り汁から作られるものは「アグリコールラム」と呼ばれます。一方で、「モラセス」が原料のものが「インダストリアルラム」で、ほとんどのラム酒は「インダストリアルラム」です。

ラムの歴史

ラム酒の発祥には諸説ありますが、代表的なものは次の2つの説です。

ひとつは、16世紀初めにプエルトリコに渡ったスペインの探検隊の中に蒸留技術を持った隊員がいて、ラム酒を生み出したというもの。

もうひとつは17世紀に、バルバドス島に移住してきたイギリス人がサトウキビに目をつけて蒸留したという説です。その後、砂糖の製造が発展するのに伴って、ラムの製造も盛んになりました。

当時のラム酒は、上流階級の人たちが飲むのではなく、砂糖製造に関わる奴隷のエネルギー補給や、船乗りたちが恐れていた壊血病(かいけつびょう)の特効薬として飲まれていました。

そのため、ラム酒は植民地を中心に広がって行きました。なかでもスペインの植民地だったキューバは、世界的なブランド「バカルディ」が誕生した国として有名です。他にもイギリスの植民地だったジャマイカやガイアナ、フランス海外県のマルティニクやレユニオンなどが主要なラム酒の生産地です。

ラム酒の選び方

ラム酒は風味や色によっていくつかの種類に分類されます。ラム酒の選び方について解説します。

ラム酒の種類

■ゴールドラム

ゴールドラムは、樽で熟成して薄い琥珀色をしたラム酒です。アンバーラムとも呼ばれます。樽由来の香りとカラメルのような甘さが特徴です。

■ホワイトラム

ホワイトラムは、活性炭などでろ過した無色透明のラム酒です。ゴールドラムに対してシルバーラムと呼ばれることもあります。クセがないためカクテルのベースとしても利用されます。

■ダークラム

ダークラムは、原酒を樽に詰めて3年以上熟成させたラム酒です。濃い褐色をしていて、濃厚な味わいと芳香が特徴です。

風味の違い

ラム酒は風味によって「ライト」「ミディアム」「ヘビー」の3つのタイプに分類されます。

ライトは、連続式蒸留器で蒸留してホワイトオークの樽やステンレスタンクで短期間熟成したものです。熟成期間が短いため、柔らかな味わいと軽い香りが特徴です、

ヘビーは、単式蒸留器で蒸留した原酒を、内側を焦がした樽に詰めて長期間熟成させたものです。濃厚な風味で個性が強いのが特徴です。

ミディアムは、ライトとヘビーの中間的な特徴を持ったラム酒です。種類が多く、製法も連続式蒸留器を使ったものや、ヘビーのように単式蒸留器で蒸留したもの、ライトとヘビーをブレンドしたものがあります。

また、ラム酒の中にはフルーツやスパイスを加えて風味づけした「フレーバーラム」や「スパイスドラム」と呼ばれる種類もあります。

ラム酒を使った定番のカクテル

ラム酒を使った代表的なカクテルを紹介します。

モヒート

モヒートは、文豪ヘミングウェイが愛したことで知られるカクテルです。「007 ダイ・アナザー・デイ」や「マイアミ・バイス」といった映画にも登場します。

作り方は、グラスの上からライムを搾り、皮ごとグラスに入れます。ミントの葉と砂糖をグラスに入れて軽くつぶします。グラスに氷とホワイトラム45mlを加えたら軽く混ぜ、最後に炭酸水を適量注いで、さらに混ぜたら完成です。

ダイキリ

ダイキリは、キューバのダイキリという鉱山で働いていたアメリカの技師が作ったのが始まりと言われています。カクテルグラスに、シェイクしたホワイトラム、ライムジュース、砂糖を注げば完成です。

ラムコーク

ラムコークは、ラム酒をコーラで割ったシンプルなカクテルです。グラスに氷を入れ、好みのラム酒を注ぎ、適量のコーラで割ったら完成です。なお、ホワイトラムを使って、ライムかレモンを入れるとキューバ・リブレというカクテルになります。

マイタイ

マイタイは、トロピカルカクテルの女王と呼ばれています。マイタイとは、ポリネシア語の方言で最高という意味です。

ホワイトラム、ホワイトキュラソー、パイナップルジュース、オレンジジュース、レモンジュースをシェイクして、クラッシュドアイスを入れた大き目のグラスに注ぎます。そこにダークラムを静かに注いで、パイナップルなど好みのフルーツを飾ったら完成です。

いろいろな味わいのラム酒を楽しみましょう

ラム酒の、原料や製法、種類、代表的なカクテルについて紹介しました。ラム酒はカクテルのベースに最適のお酒です。ライト、ミディアム、ヘビーとさまざま味わいのラム酒があるので、いろいろなカクテルを作って、飲み比べてみてはいかがでしょうか。

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